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外壁の種類を紹介!

豆知識

2024.01.02 (Tue) 更新


大阪市天王寺区の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店ラディエントです。天王寺区から中央区にかけてある空堀通商店街の入り口に外壁塗装の専門のショールームがあります!いつもラディエントの現場ブログご覧いただきありがとうございます♪ブログでは、外壁塗装に関する豆知識やお家まわりの情報を発信しています。ご自宅の塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください。

皆さんこんにちは!ブログ執筆をさせていただきますラディエントの結城です。
いきなりですが皆さんは「コンクリート」「モルタル」「セメント」の違いが分かりますか?聞いたことはあるけど分からないという方が多いと思います。
そこで今回はこの3つの建築材料の特徴と違いを解説していきたいと思います。

始まりはセメントから?

最初にご紹介するのは「セメント」です。灰色の粉末で、水や液体を混ぜることで接着したり(接着性)、固まったりする(水硬性)という性質があります。
建築材料として使われるセメントにはいくつかの種類があり、もっとも多く使われているのが「ポルトランドセメント」です。ポルトランドセメントは、石や粘土などを混ぜて焼いた「クリンカ」に石膏(せっこう)を加えて粉末状にしたものです。乾燥後の色や硬さといった性質が、イギリスで生まれる「ポルトランドストーン」に似ていることから名付けられました。

コンクリートやモルタルはセメントから作られる

先ほどご紹介したとおり、セメントは粉末状の素材であり、そのままでは建築材料として使用することはできません。水などで加工することによって、初めて建築材料として使用できます。
このとき、セメントを加工したものこそが「コンクリート」や「モルタル」と言われます。つまり、セメントはコンクリートやモルタルを作るための一次加工品と言えるでしょう。
粉末状のセメントは保管性や運搬性に優れているため、工事現場まで運んだ上で、使用する前にコンクリートやモルタルに加工します。ただ、一度に大量のコンクリートが必要なときはミキサー車でセメントを混ぜ、コンクリートに加工しながら運搬します。

コンクリートはこんな素材

続いて「コンクリート」がどのような素材なのか、ご紹介していきます。

セメント+水+砂+砂利=コンクリート

コンクリートは、セメントに水・砂・砂利を混ぜ合わせて作る建築材料です。コンクリートの素材をして使う砂・砂利のことを「骨材」と言い、中でも粒の大きな砂利を「粗骨材」、小さな砂を「細骨材」と呼びます。この後ご紹介しますが、セメントにも細骨材は含まれていますが、粗骨材が含まれるのはコンクリートのみです。
細骨材と粗骨材がセメントと結合することで、建築材料として十分な強度を生み出しているのです。

コンクリートの特徴とは?

セメントと骨材を混ぜて作られるコンクリートは、次のような特徴があります。

●強度が高いため、柱や梁、壁といった建物の構造体に使用される。
●圧縮力に強い一方、引っ張る力に対しては弱い。
●粘性が高いので、加工の自由度は低い。

コンクリートは強度が高いのが特徴ですが、引っ張る力には弱いという難点があります。この弱点を補うため、コンクリートの中に鉄筋を入れた「鉄筋コンクリート」が多く使用されています。

「モルタル」はこんな素材

コンクリートと同じく、セメントから作られる建築材料「モルタル」の特徴も見ていきましょう。

セメント+水+砂=モルタル

モルタルは、セメントに水・砂を混ぜ合わせて作る建築材料です。コンクリートと異なり、粗骨材となる砂利が含まれていません。

モルタルの特徴とは?

セメントと細骨材を混ぜて作られるモルタルには、次のような特徴があります。

●柔軟性があるため、建物の外壁やレンガ、ブロックの接着剤をして使用される。
●装飾性が高いので仕上げ材にも適している。
●強度が不十分なので、建物の構造体には使われない。

左官職人がコテを使って塗り付けるのがモルタルです。モルタルは粗骨材が含まれていないので、柔らかく加工がしやすい点が長所と言えるでしょう。

モルタルのメンテナンスについて

モルタルのひび割れは、大きさにより適用する補修工法が異なります。日本コンクリート工学会発行の「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針(2013)」によると、モルタルのひび割れ対策として「ひび割れ被覆工法」、「注入工法」、「充填工法」の3種類の補修工法が挙げられており、適用可能なひび割れ幅をそれぞれ0.2㎜以下、0.2~1.0㎜、1.0㎜以上としています。

「コンクリート」と「モルタル」を比べてみた

コンクリートとモルタルについてそれぞれの特徴を診てきましたが、2つを比較して違いを確認していきます。

まず、素材としての強度はコンクリートに軍配が上がります。粗骨材が文字通り「骨」の役割を果たし、セメントと結合することで強い強度を発揮するのです。一方で、コンクリートには柔軟性があまりありません。その点、モルタルには強度こそコンクリートに劣りますが、柔軟性は高いのが特徴。
こうした特徴から、強度が最優先の構造体にはコンクリート、柔軟性や施工のしやすさが求められる外壁や内装にはモルタルが使用されるのです。

まとめ

今回は、建築素材として混同しがちな「コンクリート」「モルタル」「セメント」の違いについてご紹介しました。

コンクリートとモルタルはどちらもセメントから作られる建築材料ですが、粗骨材が含まれているのがコンクリート、含まれていないのがモルタルと覚えておけば大丈夫です。それぞれの特徴を理解した上で、用途に適した材料を選ぶよう心がけましょう。

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